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歯周病治療は痛くない?最新技術で実現する快適な治療法
歯周病治療の痛みに対する不安を解消
「歯周病の治療は痛いのではないか」という不安を抱える方は少なくありません。歯茎からの出血や腫れに悩まされながらも、治療の痛みへの恐怖から歯科医院への来院をためらっている方も多いのではないでしょうか。
歯周病治療というと、歯石除去のための器具を使った処置を思い浮かべ、痛みを連想する方が多いものです。従来の治療法では確かに不快感を伴うことがありました。しかし、歯科医療の進化は目覚ましく、現在では痛みを最小限に抑えた治療が可能になっています。
私たち小林歯科医院では、患者さんの不安や痛みを軽減するための最新技術を取り入れた歯周病治療を提供しています。約40年の歴史を持つ当院は、常に新しい治療法を研究し、患者さんに寄り添った医療を心がけています。
この記事では、歯周病治療における痛みの原因と、最新技術によってどのように痛みを軽減できるのかについて詳しく解説します。痛みに対する不安を解消し、健康なお口を取り戻すための第一歩を踏み出しましょう。
歯周病とは?症状と進行のメカニズム
歯周病は、歯を支える組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)に炎症が生じる感染症です。歯と歯茎の間に溜まった細菌の塊(プラークや歯石)が原因となって発症します。
初期段階では自覚症状がほとんどなく、「サイレントディジーズ(静かなる病気)」とも呼ばれています。気づかないうちに進行していることが多いのです。
歯周病の主な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 歯磨き時の出血:歯周病の初期症状として最も多いのが、歯磨き時の出血です。健康な歯茎なら出血することはありません。
- 歯茎の腫れや赤み:炎症によって歯茎が赤く腫れることがあります。
- 口臭:口臭:細菌の増殖により、口臭が強くなることがあります。
- 歯のグラつき:進行すると歯を支える骨が溶け、歯がグラつくようになります。
- 歯茎の退縮:歯茎が下がり、歯が長く見えるようになります。
歯周病は進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてしまう恐ろしい病気です。最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。さらに近年の研究では、歯周病菌が血流に乗って全身に回り、心臓病や糖尿病などの全身疾患にも影響を与えることがわかっています。
歯周病は一度発症すると完全に元の状態に戻すことは難しいため、早期発見・早期治療が非常に重要です。定期的な歯科検診で歯周病のリスクを確認し、適切なケアを受けることをお勧めします。
従来の歯周病治療と痛みの原因
従来の歯周病治療では、スケーラーと呼ばれる器具を使って歯の表面や歯周ポケット(歯と歯茎の間にできた溝)に付着した歯石や歯垢を物理的に除去する方法が一般的でした。この処置はスケーリングやルートプレーニングと呼ばれています。
しかし、この従来の治療法にはいくつかの痛みの原因がありました。
スケーラーによる機械的刺激
スケーラーの先端は尖っており、歯と歯茎の境目に入り込んで歯石を削り取ります。この際、歯茎に触れることで痛みや不快感が生じることがあります。特に歯周病が進行して歯茎が炎症を起こしている場合は、より敏感になっているため痛みを感じやすくなります。
また、歯石除去の際の振動も不快感の原因となります。超音波スケーラーを使用する場合は、高周波の振動が歯や歯茎に伝わり、痛みや知覚過敏を引き起こすことがあるのです。
麻酔の不使用または効果不足
従来の歯周病治療では、軽度から中等度の症例では麻酔を使用せずに処置を行うことが多くありました。これは、麻酔注射自体の痛みを避けるためでもありましたが、結果として処置中の痛みを患者さんが我慢することになっていました。
また、麻酔を使用しても、炎症を起こしている組織では麻酔の効きが悪いことがあります。そのため、十分な麻酔効果が得られず、処置中に痛みを感じることがありました。
治療後の痛みと知覚過敏
スケーリング・ルートプレーニング後は、歯の根面が露出することで知覚過敏が生じることがあります。冷たいものや熱いものがしみるといった症状が現れ、日常生活に支障をきたすこともありました。
さらに、処置後の歯茎は一時的に腫れや痛みが増すことがあり、これも患者さんにとって大きな負担となっていました。
このような痛みや不快感が、歯周病治療に対する恐怖心や不安を生み出し、治療を先延ばしにする原因となっていたのです。しかし、現在では様々な技術革新により、これらの問題を大幅に軽減することが可能になっています。
最新技術による痛みの少ない歯周病治療
歯科医療の進歩により、従来の治療法における痛みや不快感を大幅に軽減する新しい技術が次々と開発されています。これらの最新技術を活用することで、歯周病治療はより快適なものになっています。
ラジカル殺菌技術
2024年に医療機器として承認された世界初の歯周病治療器「ブルーラジカル P-01」は、革新的なラジカル殺菌技術を用いています。この技術は3%過酸化水素水と405nm青色レーザー照射を組み合わせたもので、歯周ポケット内の細菌を99.99%殺菌することができます。

従来の治療法

ブルーラジカル治療

従来の超音波振動のみの治療法では、特に重度の歯周病の場合、細菌の取り残しが発生することがありました。しかし、ラジカル殺菌技術を用いることで、短時間でデンタルプラーク内部まで殺菌することが可能になり、抜歯や抗生物質の投与を回避できる可能性が高まっています。この技術の最大の利点は、痛みを伴う機械的な歯石除去の必要性を減らせることです。歯周ポケット内の細菌を効率的に除去できるため、物理的な刺激が少なく、患者さんの負担を大幅に軽減することができます。
筋肉内鎮静法(筋肉注射)
歯周病治療中の痛みや不安を完全に取り除く方法として、筋肉内鎮静法があります。これは腕に鎮静剤を注射投与し、眠ったような状態で治療を受けることができる方法です。
患者さんは治療中の痛みや不快感をほとんど感じることなく、リラックスした状態で処置を受けることができます。特に歯科恐怖症の方や、長時間の治療が必要な重度の歯周病患者さんにとって大きなメリットとなります。
筋肉内鎮静法を用いることで、一度の治療で口腔内全体の歯周病治療を行うということも可能になります。これにより、複数回に分けて治療する場合と比較して、回数を減らすことができます。
※ラジカル殺菌・筋肉内鎮静法・一度に口腔内全体の歯周病治療を行うことは自費治療となり、健康保険での対応はできません。
小林歯科医院の痛みに配慮した歯周病治療
山梨県韮崎市のJR「韮崎駅」から徒歩5分に位置する小林歯科医院では、患者さんの痛みや不安を最小限に抑えた歯周病治療を提供しています。昭和57年(1982年)の開業以来、約40年間にわたり地域の皆さまと共に歩んできた実績を活かし、より良い診療を患者さんに提供できるよう日々努めています。
丁寧な診査・診断と治療計画の提案
当院では「その場しのぎではない、一口腔単位(総合的な)での歯科治療」を提供することを重視しています。歯周病治療においても、まず丁寧な診査・診断を行い、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療計画を提案します。
歯周ポケットの深さや歯の動揺度、レントゲン写真による骨の状態など、様々な角度から検査を行い、歯周病の進行度を正確に把握します。その上で、患者さんのご希望や生活スタイルも考慮した治療計画を立て、ご納得いただいた上で治療を進めていきます。
このように、治療前にしっかりと説明を行うことで、患者さんの不安を軽減し、治療への理解と協力を得ることができます。
最新機器と技術を活用した低侵襲治療
当院では、患者さんの負担を軽減するため、最新の機器や技術を積極的に導入しています。超音波スケーラーは従来のものより振動が少なく、痛みを軽減できるタイプを使用しています。また、必要に応じて表面麻酔や浸潤麻酔を適切に使用し、痛みを感じることなく治療を受けていただけるよう配慮しています。
さらに、前述のラジカル殺菌技術やペリソルブ療法などの新しい治療法も、患者さんの状態に応じて取り入れています。これらの技術を活用することで、痛みを最小限に抑えながら効果的な歯周病治療を提供することが可能になっています。
患者さんに寄り添った対応
歯周病治療において最も重要なのは、患者さんとの信頼関係です。当院では、患者さんの不安や恐怖心に寄り添い、常にコミュニケーションを大切にしています。
治療中に少しでも痛みや不快感を感じたら、遠慮なくお知らせいただけるよう、事前にサインを決めておくこともあります。また、治療の合間に休憩を取り入れるなど、患者さんのペースに合わせた治療を心がけています。
さらに、治療後のケア方法についても丁寧に説明し、ご自宅でのセルフケアをサポートします。歯ブラシの選び方や使い方、歯間ブラシやフロスの使用方法など、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせたアドバイスを行っています。
このように、当院では単に痛みを抑えるだけでなく、患者さんの心理的な不安も含めたトータルケアを提供することで、快適な歯周病治療を実現しています。
歯周病治療後のケアと再発防止
歯周病治療は、歯科医院での処置だけで完結するものではありません。治療後のケアと定期的なメンテナンスが、治療効果を長期間維持し、再発を防ぐために非常に重要です。
自宅でのセルフケア
歯周病の原因となるプラーク(歯垢)は、毎日の歯磨きで除去することが基本です。しかし、ただ磨けばいいというわけではなく、正しい方法で磨くことが重要です。
- 歯ブラシの選択:毛先が柔らかく、ヘッドが小さめの歯ブラシを選びましょう。電動歯ブラシも効果的です。
- ブラッシング方法:歯と歯茎の境目(歯周ポケット)に毛先を45度の角度で当て、小刻みに動かす方法(バス法)が効果的です。力を入れすぎず、丁寧に磨くことがポイントです。
- 歯間ブラシやフロスの使用:歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の清掃には、歯間ブラシやフロスが欠かせません。サイズや使用方法は、歯科医師や歯科衛生士のアドバイスを参考にしましょう。
- 洗口液の活用:抗菌作用のある洗口液を使用することで、ブラッシングの効果を高めることができます。
これらのセルフケアを毎日継続することが、歯周病の再発防止には不可欠です。特に歯周病治療後は、歯周ポケットが浅くなり、セルフケアがより効果的に行えるようになっています。この好循環を維持することが大切です。
定期的なメンテナンス
どんなに丁寧にセルフケアを行っても、完全にプラークや歯石を除去することは難しいものです。特に歯石は硬く、自宅でのケアでは除去できません。そのため、定期的に歯科医院でのメンテナンスを受けることが重要です。
メンテナンスでは、プロフェッショナルクリーニングによる歯石除去や、歯周ポケットの状態チェック、必要に応じた歯面清掃などを行います。また、セルフケアの方法についても、その時々のお口の状態に合わせたアドバイスを受けることができます。
メンテナンスの頻度は、歯周病の進行度や治療後の状態によって異なりますが、一般的には3〜6ヶ月に1回程度が推奨されています。当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適なメンテナンス計画を提案しています。
生活習慣の改善
歯周病は「生活習慣病」とも言われるように、日常の生活習慣が大きく影響します。特に以下の点に注意することで、歯周病の再発リスクを低減できます。
- 禁煙:喫煙は歯周病の最大のリスク因子の一つです。喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病のリスクが約2.5〜6倍高いとされています。
- バランスの良い食事:ビタミンCやカルシウムなど、歯周組織の健康維持に必要な栄養素をバランスよく摂取しましょう。
- ストレス管理:過度のストレスは免疫機能を低下させ、歯周病のリスクを高めます。適度な運動や十分な睡眠など、ストレス管理を心がけましょう。
- 全身疾患の管理:糖尿病など、歯周病と関連がある全身疾患をお持ちの方は、その疾患のコントロールも重要です。
これらの生活習慣の改善は、歯周病の予防・再発防止だけでなく、全身の健康維持にも役立ちます。歯周病と全身疾患の関連性が明らかになっている今、お口の健康を守ることは、全身の健康を守ることにもつながるのです。
まとめ:痛みを恐れず歯周病治療を始めよう
歯周病治療は痛いものというイメージがありましたが、現在では様々な最新技術により、痛みを最小限に抑えた治療が可能になっています。ラジカル殺菌技術、筋肉内鎮静法など、患者さんの負担を軽減する技術や方法が次々と開発され、実用化されています。
小林歯科医院では、これらの最新技術を取り入れながら、患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な歯周病治療を提供しています。約40年の歴史を持つ当院は、常に新しい知識や技術を学び、より良い医療を提供するために日々努力しています。
歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づいたときには進行していることが多い病気です。しかし、早期に適切な治療を受ければ、症状の改善や進行の抑制が可能です。痛みへの不安から治療を先延ばしにすると、症状が悪化し、結果的により大がかりな治療が必要になることもあります。
また、歯周病は単にお口の中の問題だけではなく、心臓病や糖尿病など全身の健康にも影響を与える可能性があることがわかっています。お口の健康は全身の健康の基盤となるものなのです。
痛みを恐れて歯周病治療を避けていた方も、ぜひこの機会に一歩を踏み出してみませんか?当院では患者さんの不安や恐怖心に寄り添い、できる限り痛みを抑えた治療を心がけています。まずは気軽にご相談ください。
健康的な歯と笑顔を取り戻すお手伝いを、私たち小林歯科医院はさせていただきます。
詳しい情報や予約については、小林歯科医院までお気軽にお問い合わせください。