精密治療
先進機器を導入し
細やかな治療を実現
当院では先進機器・マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を駆使した治療を行っています。
この機器を使用することで、肉眼では分からない歯の状況を拡大視野下で処置ができるようになります。根管治療(歯の根っこの大変見づらい場所の治療)・再生療法(失われた骨を再生させる治療)・審美補綴(より美しい仕上がりに)など、細やかな施術を必要とするさまざまな治療に活用しています。
Pick Up
院長は日本顕微鏡歯科学会(マイクロスコープ)認定医です
当院の院長である小林は「日本顕微鏡歯科学会」の認定医として、マイクロスコープを活用した治療を得意としております。歯を削る量を最小限に抑え、歯質を最大限に残すなど、より精密な治療の提供が可能です。根管治療をはじめ、さまざまな治療にマイクロスコープを用いておりますので、ご相談がありましたらお気軽にお問い合わせください。
マイクロスコープによる
精密治療
マイクロスコープとは
マイクロスコープは歯科用の顕微鏡です。患部を最大80倍にまで拡大でき、肉眼では確認が難しい細部もしっかりと見ることができます。これにより、治療の精度や確実性が向上し、治療後の良好な経過や口腔内の健康維持に役立ちます。
マイクロスコープを使用するメリット
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Merit.01
勘や経験に頼らない
確実な治療が可能 -
従来の治療では、医師の経験や勘を頼りにする要素がありましたが、精度が高いとは限りませんでした。
一方、マイクロスコープであれば拡大視野下での治療により、精度が飛躍的に向上します。治療を成功へと導くことは、患者さんの天然歯の寿命を延ばす結果に貢献するのです。
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Merit.02
健康な歯に
負担をかけずに済む - マイクロスコープの高倍率の拡大機能により、健康な歯質を無駄に削る心配が少なく、患部のみを的確に治療できます。また、初期の虫歯や歯の亀裂なども早期に発見し、早期治療や予防の提供が可能です。
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Merit.03
歯の根っこの治療の
精度を高められる -
根管治療後に痛みや腫れなどの症状が再発し、再治療が必要になるケースがあります。マイクロスコープであれば、これらの症状の原因を正確に特定した治療が可能です。
また、マイクロスコープを用いた根管治療により、上記トラブルが生じるリスクを軽減でき、治療後の健康な毎日のサポートにつながります。
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Merit.04
治療の様子を
画像・動画で残せる - 当院では、マイクロスコープの撮影機能を利用し、治療の過程を画像や動画に記録しております。これにより、患者さんに口腔内の状況を視覚的にご説明でき、治療の進行や結果を把握していただきやすくなります。
肉眼とマイクロスコープとの
見え方の違い
マイクロスコープの使用により、肉眼とは比べ物にならないほどの情報量を得ることができます。例えば、8倍の拡大では、実際には64倍の情報量が得られるといわれております。この高い視認能力が、治療の精度の大幅な向上に貢献しています。
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肉眼の場合
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マイクロスコープ
マイクロスコープが有効な治療
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虫歯治療
マイクロスコープで患部の視野を拡大し、虫歯部分だけを正確に取り除きます。また、健康な歯質は最大限に残せるため、歯に与えるダメージを抑えた治療が期待できます。詰め物や被せ物を施す際にも、微細な隙間を見逃さず、接着性を高めて細菌の侵入を防ぎます。
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歯周再生療法
歯周組織の破壊が進行している場合、マイクロスコープがあれば、病変部位の正確な診断と治療が行えます。歯石や不良肉芽などを徹底的に除去でき、細菌数が減ることに加えて、歯周組織再生療法の成功率アップにも貢献します。
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審美補綴
マイクロスコープを用いる審美補綴治療では、詰め物や被せ物の形状に合わせて歯を削り、フィット感を高められます。治療後の二次虫歯やトラブルなどのリスクが軽減し、高品質な審美補綴治療につながります。
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根管治療
マイクロスコープの精密さは、根管治療の成功にも貢献します。非常に細く小さい根管内部も拡大した状態で確認でき、治療の品質が格段に向上するのです。細菌や汚染物質を取り残さない処置により、再治療のリスクを軽減できます。
Pick Up
根管治療とは
虫歯が進行すると、歯の根の中にある神経や血管の入った「根管」にまで至ることがあります。放置すると抜歯になる可能性があるため、天然歯を残すために行うのが「根管治療」です。
根管内の細菌に感染した組織を取り除き、その後に消毒。支台を形成した後に被せ物を被せていきます。
精密治療に欠かせないラバーダム
治療時には、ラバーダムという特殊なシートを使用し、患部となる歯のみを露出した状態にします。これにより、治療部位へ唾液が混入せず、細菌が他の歯に飛び散るのを防げます。感染のリスクを軽減し、治療の品質のさらなる向上にも貢献します。
「負のデンタルサイクル」を
防ぐために
どんなに正確な治療をしても、元どおりの健康な歯に戻すことは不可能です。そして、治療をすることで虫歯の進行を完全に止めることは難しくなり、さらに状態が悪くなりやすくなります。これが「負のデンタルサイクル」です。 これを防ぐためには、治療を必要としない健康な状態を維持することが大事で、そのためには定期的なメインテナンスと、精密補綴治療・精密根管治療がとても重要となってきます。 当院では患者さんとよくお話をしながら治療を進めていきますので、ぜひ一度お気軽にご相談いただければ幸いです。 「負のデンタルサイクル」とその回避法について詳しくは、以下をご覧ください。
大事な歯を残す
歯髄保存療法
歯髄は歯全体に酸素や栄養を届けるなど、歯の健康に非常に重要な役割を果たしています。しかし、さまざまな原因から、歯髄を除去しなければならないケースがあります。歯髄を失うと歯がもろくなるリスクを考慮し、歯髄を残すことを目的に行うのが「歯髄保存療法」です。近年の技術進歩や新しい治療薬の開発などにより、治療の成功率も高まっています。抜歯のリスクを軽減し、ご自身の歯を残せる治療方法の1つです。
当院の歯髄保存療法の特徴
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マイクロスコープを確実に使用
当院は歯髄保存療法を行う際、マイクロスコープを必ず使用します。歯髄の露出具合や状態を確認し、患部を正確に把握した上で治療を提供いたします。また、治療内容の詳細や使用する薬剤は、患者さんの歯の状態に合わせて選択し、慎重に治療を進めていきます。
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残せる歯髄かどうかを見極めます
虫歯が大きく深い場合、歯髄を残すことが可能かどうかの正確な判断が重要です。歯髄が既に壊死している場合、早急に対応しなれば合併症のリスクが高まります。当院では、患者さんの健康を第一に考え、歯髄を残すか除去するかの適切な判断を下します。
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患者さんへのご説明を丁寧に
当院は治療の過程や結果について、患者さんに分かりやすく丁寧にご説明を心がけております。歯髄保存療法に関しては、マイクロスコープで撮影した画像や動画をもとに、治療内容や結果を明確にお伝えいたします。患者さんが自身の治療状況を理解し、安心して治療を受けていただきやすい環境づくりに努めております。
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残した歯髄をしっかりフォロー
歯髄保存療法では、その後のフォローアップが非常に重要です。当院では、定期的な通院で歯髄の健康状態をチェックし、問題が生じた場合は迅速に対応いたします。継続的なケアにより、歯髄保存療法を行った歯の健康を維持しやすくなります。
歯髄には「元気度」と呼ばれる基準があり、元気度が治療後の歯を維持できるかどうかを左右します。悪化した虫歯の放置、痛みや腫れといった症状は、歯髄の露出や壊死を引き起こしている可能性があります。将来的な問題を引き起こすリスクも考慮し、当院では歯髄の保存もしくは除去の判断を適切に行っております。
精密治療の料金
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歯髄炎(抜髄)前歯:77,000円 小臼歯:99,000円 大臼歯:132,000円治療期間:2~3ヶ月/治療回数:4回
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根尖性歯周炎(再治療) 前歯:99,000円 小臼歯:121,000円 大臼歯:154,000円治療期間: 2~3ヶ月/治療回数:6回
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破折器具の除去(1根管)55,000円治療期間:1~2ヶ月/治療回数:4回
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歯髄保存(MTAによる覆髄・断髄)44,000円治療期間:1~2ヶ月/治療回数:2回
※料金はすべて税込みです。
マイクロスコープによる精密治療の注意点
- 症状によっては、治療に時間がかかる場合があります。
- 患部の写真を拡大するので、患者さんの気分が悪くなる可能性があります。
歯髄保存療法の注意点
- 症例によっては歯髄保存療法を行えない可能性があります。(虫歯が歯根にまで進行している場合は、歯髄を残せる確率が低下します)
- 歯髄保存療法は自費診療です。保険治療とは異なり、治療にかかる費用は全額自己負担です。
- 治療の成功には時間がかかります。途中で中断するのではなく、最後まで治療を続けることが大切です。