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コラム根管治療

根管治療は何回で終わる?通院回数に差が出る理由と治療期間の考え方

歯の痛みで歯科医院を受診し、「根管治療が必要です」と告げられたとき、多くの方が気になるのは「あと何回通院すればいいのか」ではないでしょうか。

根管治療は、主に虫歯が進行して歯の神経まで達してしまった場合に必要となる治療です。

この治療は一度では終わらず、複数回の通院が必要になります。

通院回数は患者さんの歯の状態や治療の進行具合によって異なりますが、一般的には3〜6回程度が目安となります。前歯か奥歯か、初めての治療か再治療かによっても回数は変わってきます。

根管治療とは何か

根管治療は、歯の神経や血管が入っている「歯髄」という組織を取り除き、根管内を徹底的に清掃・消毒する治療です。

虫歯が深く進行すると、細菌が歯髄に感染し、激しい痛みや炎症を引き起こします。

この状態を放置すると、歯の根の先端に膿が溜まり、最悪の場合は抜歯せざるを得なくなります。根管治療は、そうした事態を防ぎ、天然の歯を残すための「最後の砦」ともいえる治療なのです。

根管は歯の根の中にある細い管で、その形状は非常に複雑です。前歯は比較的シンプルな構造ですが、奥歯になると2〜4本の根管があり、それぞれが枝分かれしていることもあります。

この複雑な構造をすみずみまできれいにする必要があるため、根管治療は歯科治療の中でも特に高度な技術を要する治療とされています。

当院では、歯科用CBCTという三次元画像診断装置を用いて、根管の形状を正確に把握した上で治療を行います。これにより、見落としがちな細かな根管も確実に治療することができます。

しかし、機械があるだけでは十分ではありません。正しく読み・診断し・治療に活かす知識と技術を持った認定医がいることで、初めて患者さんに最大限のメリットをもたらすことができます。

当院には、2026年3月1日時点で、全国にまだ認定医は400人もいないという歯科用CBCT認定医がいます。

そのため、より確かな診断・より安全な治療をご提供することができます。

根管治療の通院回数の目安

前歯の場合

前歯の初回治療では、根管の数が1〜2本と少ないため、比較的スムーズに治療が進みます。

通院回数は2〜3回程度が一般的です。

根管内の清掃・消毒が順調に進めば、1回で根管治療そのものが終了し、その後かぶせものの装着のために2〜3回通院するケースもあります。

ただし、再治療の場合は状況が変わります。以前の治療で詰めた薬剤を取り除き、再び細菌感染した根管を徹底的に清掃する必要があるため、3〜4回の通院が必要になることが多いです。

奥歯の場合

奥歯は前歯に比べて根管の数が多く、構造も複雑です。

初回治療では、根管治療そのものに2〜3回、その後のかぶせもの装着に2〜3回で、合計4〜6回の通院が目安となります。

再治療の場合はさらに回数が増え、根管治療に4〜5回、かぶせもの装着を含めると6〜8回の通院が必要になることもあります。

根管治療の成功率は約74.6%とされており、再感染のリスクも考慮する必要があります。そのため、一口腔単位での総合的な治療計画を立て、将来を見据えた治療を行うことが重要です。

根管治療の各ステップと内容

第1回:精密検査と抜髄

最初の来院では、まず口の中の状態を目視で確認します。

その後、レントゲンやCTなどの画像診断により、根管の形状や感染の程度を正確に把握します。当院では歯科用CBCTを用いることで、三次元的に根管の状態を確認できます。

検査後、麻酔を行い、虫歯部分やかぶせものを除去して根管にアクセスできる状態にします。そして専用の器具を使用し、感染した歯髄を取り除く「抜髄」を行います。

この段階では、根管内の汚れや細菌をできるだけ取り除き、薬剤で消毒した後、仮のふたをして終了します。

第2〜3回:根管内の清掃・消毒

2回目以降の来院では、根管内の徹底的な清掃と消毒を繰り返します。

前回の治療で取り除けなかった細菌や汚れを、専用の器具と薬剤を使って丁寧に除去していきます。根管の形状が複雑な場合や、炎症が強い場合は、この工程を複数回繰り返す必要があります。

根管内に細菌が残っていると再感染のリスクが高まるため、完全に無菌化できるまで慎重に治療を進めます。炎症が特に強い場合は、根管内に薬剤を充填して数日間様子を見ることもあります。

最終回:根管充填と密封

根管内が完全にきれいになったことを確認したら、「根管充填」という処置を行います。

これは、根管内のすみずみまで歯科用のセメントやガッタパーチャという樹脂を流し込み、空洞を完全に埋める処置です。隙間があると細菌が再び増殖する可能性があるため、根管の先端までぴっちりと密封します。

根管充填が完了したら、かぶせものを装着するための土台を整えます。土台には、根管内への細菌の侵入を防ぎ、歯を補強する役割があります。

その後:かぶせものの装着

根管治療が終了した後は、歯の型を取り、クラウンと呼ばれるかぶせものを製作します。

かぶせものが完成するまでの間は仮歯を装着し、完成後に本物のかぶせものを装着して噛み合わせを調整します。この工程には平均3回の通院が必要です。

通院回数が増える原因

根管の形状が複雑

根管が枝分かれしていたり、カーブしていたりすると、清掃・消毒に時間がかかります。

特に奥歯の根管は迷路のように複雑な形状をしていることがあり、そうした場合は通院回数が平均よりも多くなる傾向があります。すべての通り道を確実に消毒しなければ再感染のリスクが高まるため、慎重な処置が必要です。

根管がふさがっている

長期間にわたり虫歯にかかっていると、根管が石灰化して硬くなり、ふさがってしまうことがあります。

この場合、ふさがっている部分を開ける作業が必要になり、治療回数が増えます。根管治療後の感染を防ぐためには、少なくともふさがっている場所のうち開けられる部分は開ける必要があります。

炎症や感染が強い

痛みが長引いている場合や、歯根の先端に膿が溜まっている場合は、炎症がおさまるまで時間がかかります。

根管内に細菌が多く存在する場合は、完全に無菌化するまで清掃・消毒を繰り返す必要があり、その分通院回数も多くなります。何度も同じ歯の治療を受けており、その期間が長期に及んでいる場合は特に注意が必要です。

通院期間を短縮するためのポイント

定期的な通院を守る

根管治療は、1〜2週間の間隔で通院するのが一般的です。

この間隔を守ることで、治療がスムーズに進み、結果的に通院回数を抑えることができます。途中で治療を中断すると、根管内に再び細菌が増殖し、治療が振り出しに戻ってしまう可能性があります。

精密な設備を持つ歯科医院を選ぶ

歯科用CTやマイクロスコープなどの精密機器を備えた歯科医院では、根管の形状を正確に把握し、見落としがちな細かな根管も確実に治療できます。

当院では歯科用CBCTを導入しており、三次元的に根管の状態を確認した上で治療を行っています。これにより、治療の精度が高まり、再治療のリスクを減らすことができます。

こまめに定期健診を受ける

虫歯を早期に発見し、神経に達する前に治療できれば、根管治療そのものが不要になります。

定期健診を受けることで、虫歯の進行を防ぎ、結果的に通院回数を大幅に減らすことができます。予防歯科に重点を置き、健康的な歯の状態を維持することが最も重要です。

まとめ

根管治療の通院回数は、歯の種類や症状の程度によって異なりますが、一般的には3〜6回程度が目安です。

前歯の初回治療では2〜3回、奥歯の初回治療では4〜6回、再治療の場合はさらに回数が増えることがあります。根管の形状が複雑だったり、炎症が強かったりする場合は、平均よりも多くの通院が必要になります。

通院期間を短縮するためには、定期的な通院を守り、精密な設備を持つ歯科医院を選ぶことが大切です。

当院では、歯科用CBCTを用いた精密な診断と、一口腔単位での総合的な治療計画により、確実な根管治療を提供しています。根管治療でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。詳しい治療内容や診療時間については、小林歯科医院 根管治療の公式サイトをご覧ください。

根管治療の回数や期間が気になる方へ

治療回数は歯の状態や感染の広がりによって変わります。自費の精密根管治療を含め、治療の進め方を比較したい方は事前相談をご活用ください。

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著者情報

院長 小林 健二Kenji Kobayashi

日本顕微鏡歯科学会 認定医