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ブルーラジカル治療の費用はいくら?治療内容から考える費用の違い

ブルーラジカル治療とは何か
歯周病でお悩みの方は多いと思います。
特に重度の歯周病になると、従来の治療では歯茎を切開する外科手術が必要になることも少なくありませんでした。しかし近年、「ブルーラジカル P-01」という新しい歯周病治療器が登場し、重度の歯周病でも非外科的に治療できる可能性が広がっています。
ブルーラジカル P-01は、東北大学とLuke株式会社が共同開発した世界初の歯周病治療器です。厚生労働省から「歯周治療・歯周炎・歯周ポケットの殺菌・スケーリング」という明確な使用目的で医療機器認定を受けており、治験を経て承認された唯一の歯周病治療機器となっています。
ブルーラジカル治療の費用相場
気になる費用についてお話しします。
ブルーラジカル治療は自由診療(保険適用外)となるため、歯科医院によって費用設定が異なります。一般的な費用相場は以下の通りです。
基本的な治療費用
1本あたりの治療費は、税込16,500円程度が相場となっています。重度歯周病の歯に対して、この費用で治療を受けることができます。
多くの歯科医院では、パノラマレントゲンや歯科用CTを用いてお口全体(全顎)の状態を詳細に確認し、総合的な診断を行います。
こうした精密な検査は保険診療の範囲外となることが多く、自費診療でのご案内となる場合があります。
また、初回のカウンセリング料がかかる場合がありますが、治療が必要でないと診断された場合にはカウンセリング料はかからない医院もあります。
従来の歯周病治療との費用比較
ブルーラジカル治療の費用は高額に感じられるかもしれません。
しかし、従来の重度歯周病治療と比較すると、実は費用対効果が高い可能性があります。従来の治療では、歯周外科手術が必要となり、手術費用に加えて術後の通院費用、抗菌薬の処方費用などが発生します。また、手術による身体的負担や回復期間も考慮する必要があります。

外科手術との比較
歯周外科手術は保険適用となる場合もありますが、3割負担でも1本あたり数千円から1万円程度かかります。複数の歯を治療する場合、総額は数万円に及ぶことも珍しくありません。
さらに、手術後の痛みや腫れ、回復期間中の仕事や日常生活への影響を考えると、時間的・精神的なコストも無視できません。
ブルーラジカル治療のメリット
ブルーラジカル治療は非外科的治療のため、切開や縫合が不要です。
1歯あたり約5分という短時間で治療が完了し、術後の回復も早いという利点があります。忙しくて何度も通院できない方にとっては、時間的なメリットも大きいでしょう。また、99.99%という高い殺菌効果により、従来の治療では難しかった深い歯周ポケットの殺菌も可能となっています。

ブルーラジカル治療はどんな人に向いている?適応条件と注意点を解説
ブルーラジカル治療を検討する前に知っておきたい適応条件とは。
向いている方の特徴や注意点についてわかりやすく解説します。
ブルーラジカル治療の効果と仕組み
費用の妥当性を理解するには、治療の効果を知ることが重要です。
ブルーラジカル P-01は、3%過酸化水素水に405nmの青色レーザーを照射することで、強力な酸化力を持つヒドロキシルラジカル(フリーラジカル)を生成します。このラジカル殺菌技術により、虫歯菌や歯周病菌を99.99%殺菌することが可能です。
治療のメカニズム
従来の超音波スケーリングだけでは、重度の歯周病になると口腔内細菌が存在する歯石の取り残しが増え、治癒が難しくなります。
ブルーラジカル治療では、超音波振動とラジカル殺菌を同時に行うことで、歯周ポケットの深部に付着するデンタルプラーク内部の細菌も迅速かつ効率的に殺菌・除去できます。この技術は人体に安全であることも治験で証明されており、副作用の心配はありません。
臨床試験で証明された効果
東北大学とスウェーデンデンタル仙台で行われた治験では、ブルーラジカル治療が従来の治療法と比較して歯周ポケットを有意に減少させることが実証されています。
これは、ブルーラジカルが「歯周炎のステージⅢ・Ⅳの患者さんに対して、歯周ポケット内の殺菌と同時にスケーリングを行う」という明確な使用目的と、「歯周ポケットの減少」にコミットする初めての治療器であることを意味します。

治療を受けられる条件と注意点
ブルーラジカル治療は誰でも受けられるわけではありません。
治療を受けるには、いくつかの条件と注意事項があります。まず、治療前に口腔内の衛生状態を良好に保つ必要があります。多くの歯科医院では、基本的な歯周病治療やクリーニング、ブラッシング指導を受けた後でなければ、ブルーラジカル治療を提供していません。
治療を受けられない方
以下の条件に該当する方は、ブルーラジカル治療を受けることができません。
- 局所麻酔注射ができない方
- 光過敏症の方
- 妊娠されている方
- 無カタラーゼ症の方
- ペースメーカーを使用されている方
- 骨粗鬆症のお薬を服用されている方
これらの条件は、治療の安全性を確保するために設けられています。該当する方は、担当医と相談して別の治療法を検討する必要があります。
治療後の注意事項
ブルーラジカル治療後は、処置した歯茎が一時的に白くなることがありますが、1~2日程度で元の色に戻ります。
また、治療は歯周ポケット内の無菌化を目指すものですが、その後の口腔衛生管理が不十分だと再感染し、期待していた結果が得られない場合があります。歯周病は完治しない病気であるため、継続的なセルフケアと定期的なメインテナンスが非常に重要です。
治療の流れと期間

ブルーラジカル治療は、段階的に進められます。
初回の検査から治療完了まで、通常は3~4回の来院が必要となります。各段階での内容を詳しく見ていきましょう。
1回目:初回検査とクリーニング
最初の来院では、歯周病の進行状態を詳しく調べる検査を行います。
歯周ポケットの深さを測定し、どの歯が重度の歯周病に該当するかを精査します。同時に、全体的なクリーニングとブラッシング指導を受け、口腔内を清潔に保てるようにします。この段階で、患者さん自身が正しい歯磨き方法を習得することが、治療成功の鍵となります。
2回目:経過確認と歯周ポケット清掃
2回目の検査では、前回からの変化を比較します。
必要に応じて、歯周病が進行している部位の歯周ポケット内をスケーリング・ルートプレーニング(SRP)で清掃します。この段階で、患者さんのセルフケアがどの程度できているかも確認します。
3回目:精密検査と治療計画の決定
3回目の検査で、ブルーラジカル治療を適用する歯を最終確認します。
患者さん自身の歯磨きが適切にできているかの最終チェックを行い、治療方針を決定します。この時点で治療費用の見積もりが提示され、問題なければブルーラジカル治療の実施へと進みます。
4回目:治療後の経過確認(12週間後)
ブルーラジカル治療から12週間後に、治癒の状態を確認する検査を行います。
歯周ポケットの深さが改善されているか、炎症が消失しているかなどを評価し、今後のメインテナンス方法を計画します。この長期的なフォローアップが、治療効果を維持するために不可欠です。
費用を抑えるためのポイント
ブルーラジカル治療の費用は決して安くありません。
しかし、いくつかのポイントを押さえることで、費用対効果を最大化することができます。
早期発見・早期治療が重要
歯周病が軽度のうちに発見できれば、治療が必要な歯の本数を減らすことができます。
定期的な歯科検診を受けることで、重度になる前に対処できる可能性が高まります。小林歯科医院では、歯周病の早期発見から進行したケースまで、患者さん一人ひとりに合わせた専門的なケアを提供しています。

セルフケアの徹底
治療後の再発を防ぐには、毎日のセルフケアが最も重要です。
正しいブラッシング方法を習得し、毎食後の口腔清掃を習慣化することで、治療効果を長期間維持できます。多くの歯科医院では、患者さんの行動変容を促すアプリ「ペリミル」を提供しており、歯科医院と患者さんをつなぐコミュニケーションツールとして活用されています。
定期メインテナンスの継続
ブルーラジカル治療後も、3~6ヶ月間隔での定期メインテナンスが推奨されています。
定期的なクリーニングと検査により、再発の兆候を早期に発見し、必要に応じて追加治療を行うことで、長期的には抜歯や大掛かりな治療を避けることができます。小林歯科医院では、「治す治療」から「守る治療」へと位置づけ、未来の歯を守るためのサポートを行っています。
まとめ:費用と効果のバランスを考える
ブルーラジカル治療の費用は、1本あたり11,000円程度が相場です。
精密検査料やカウンセリング料を含めると、初期費用は数万円から十数万円になることもあります。しかし、重度歯周病に対する非外科的治療として、99.99%の殺菌効果を持ち、短時間で治療が完了し、術後の回復も早いという大きなメリットがあります。
従来の歯周外科手術と比較すると、身体的・時間的負担が少なく、長期的な費用対効果を考えれば妥当な価格設定と言えるでしょう。
歯周病は全身の健康にも影響を及ぼす病気です。糖尿病の悪化、心血管疾患、誤嚥性肺炎、早産・低体重児出産などとの関連が明らかになっています。口腔だけでなく全身の健康を守る視点から、適切な歯周病治療を受けることは非常に重要です。
韮崎市の小林歯科医院では、歯周病の早期発見から進行したケースの治療まで、患者さん一人ひとりに合わせた専門的なケアを提供しています。歯磨きで血が出る、歯ぐきが腫れている、口臭が気になるなどの症状がある方は、早めにご相談ください。
「自覚症状がない時期こそ予防が効果的」です。
説明の丁寧さ、痛みの少ない治療、患者さんに寄り添う姿勢を大切にし、歯周病を「治す治療」から「守る治療」へと位置づけています。未来の歯を守るために、私たちがしっかりサポートいたします。
著者情報
小林歯科医院 院長 小林 健二
日本顕微鏡歯科学会 認定医

