新着情報
銀歯(金属)治療の中止に関するお知らせ
先日1月22日に日本歯科医師会の定例記者会見があり、昨今の金属急騰に対する見解が発表されました。
以下、WHITE CROSSさんの記事を一部抜粋

これらの発表を踏まえ、当院では患者さんの健康と長期的な安全性を最優先に考え、2026年1月より「銀歯(金属)」を用いた治療を原則として中止し、非金属(メタルフリー)素材による治療を推奨していきます。
■ なぜ銀歯をやめるのか?その背景
① 銀歯材料の価格高騰と診療継続の困難
銀歯に使われる金・銀・パラジウムなどの金属合金は世界的な価格高騰により材料費が急騰している状態です。実際に1本の銀歯を作る原価が国の診療報酬を上回り、医療機関が損失を出してしまう現状が報じられています。

出典:TBS NEWS DIG
これは単に「経営が下手」だとか「営業努力が足りない」といった医院経営の問題ではなく、制度と市場環境の変化による構造的問題です。引き続き「質の高い治療を継続する責任」を果たすため無視できない実情です。
② 金属アレルギーのリスク

銀歯は正式には「金銀パラジウム合金」と呼ばれる材料で、パラジウム、銅、ニッケルなど複数の金属が含まれています。この金属が口腔内で長期にわたり唾液と接することでイオン化し、体内に取り込まれると、金属に対する過敏反応(アレルギー)を引き起こすことがあります。
口内だけでなく、手足の湿疹、原因不明の肌荒れ、慢性の不快感など、口とは関係のない症状が出るケースがあることも報告されています。
③ 長期的な健康と生活の質を考えると
・金属が腐食して歯ぐきが黒ずむ
・噛む力による応力が金属硬質化で天然歯に負担をかける
・微弱電流(ガルバニー電流)による不快感の可能性
など、銀歯を長く使い続けることの不利益が近年注目されています。
■メタルフリー治療とは?

メタルフリー治療とは、文字どおり金属を一切使わない歯科治療です。
代表的な素材には以下のようなものがあります。
● セラミック(オールセラミック、ジルコニア)
→ 天然歯に近い透明感と高い耐久性を持ち、見た目・機能ともに優秀
● CAD/CAM冠・レジン(保険適用可能な白い素材)
→ 金属アレルギーの心配がなく、審美性も良好
保険でできる“白い被せ物”として利用が増えています
● PEEK(ピーク)
→ 医療用プラスチックで、軽くて強く、金属アレルギーの心配がゼロ
しなやかさがあり、噛んだときに歯や顎への負担が少ないのが特徴
最近はクラウンや義歯素材として採用が広がっています
これらの素材は、いずれも金属アレルギーのリスクを避けられるだけでなく、歯ぐきの変色や金属の溶け出しといった不具合が起こりにくいため、口腔内環境に優しい選択肢です。
■ 当院の方針
当院では、これまで保険診療における銀歯治療を行ってきましたが、以下の理由から治療方針を変更いたします
・患者さんの健康リスクを最小化するため
・治療後の長期的な安定と快適さを確保するため
・安全性・審美性を両立させた治療を提供するため
・正常な医院経営を担保しつつ、スタッフ・歯科技工士の生活を守る責任を果たすため
金属ブリッジを含む、保険での金属修復は原則中止といたします。
ブリッジにつきましては自費のブリッジもしくは入れ歯での対応をメインとさせていただきます。
※保険適用内でも可能な“白い被せ物(CAD/CAM冠・レジン治療)”を推奨していきます。
※現在保険診療での白い被せ物によるブリッジは極限定的なもの。対応可能な場合は提案いたします。
※自費診療のセラミック・ジルコニア治療も症例に応じて選択できます。
※症例によっては致し方なく銀歯を用いることもあります。判断は口腔内の状態を鑑みドクターが判断いたします。
■ 患者さんへのメッセージ
「銀歯治療を全面的に否定する」という意味ではありません。
しかし、現代の知見と素材の進化を踏まえると、金属を使わない選択が患者さんの健康につながるケースが多いのが事実です。
当院では、患者さんにとって最適な治療を丁寧にご説明し、患者さんご自身の意思で選択していただくことを大切にしています。

また、これまでに治療計画のカウンセリングをされた患者さんにつきましても、原則は銀歯からメタルフリーの治療へ変更を行ってまいります。
ご不明な点やご相談は、遠慮なくスタッフまでお声がけください。
安心して治療を受けていただけるよう、スタッフ一同努めてまいります。
何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
